トミカリミテッドヴィンテージNEO ホンダ1300 77

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トミカリミテッドヴィンテージNEOからホンダ1300の77です。
実車は69年から72年まで販売されていた車です。
今回モデルとなった77は、シングルキャブモデルでした。
4連キャブモデルは「99」(Ninety Nine)と呼ばれ、77のみとなる「スタンダード」のほか、それぞれに「デラックス」、「カスタム」、「S」があったそうです。
この車の最大の特徴は空冷エンジン車である事でしょうね。

当時本田宗一郎は、時代が水冷になっている中馬鹿みたいに空冷に拘って譲らず作られた車でした。
空冷エンジンの弱点を克服するために複雑化した結果として一般的な空冷エンジンに比べて構造が複雑となったため、重量増とコスト高が問題として生じた。そのため、簡単構造、軽量、低コストといった空冷エンジン本来の長所が薄れるという皮肉な結果になりました。

またその分値段も上がり販売も成功したとはいいがたい販売不振に陥る結果になった車でした。
この結果からもして若手の技術者が絶対に水冷にした方が良いと言ってもおれず最終的に副社長の藤沢武夫に、あくまで空冷にこだわる宗一郎の説得を依頼した話があります。
藤沢氏は電話で宗一郎に「あなたは社長なのか技術者なのか、どちらなんだ?」と問い質した。設立以来、経営を担ってきた他でもない藤沢氏のこの言葉に宗一郎は折れ、技術者の主張を認めた逸話があります。
そして71年にホンダから水冷車が次々と登場し空冷車はこれを含め消えましたね。
また本田宗一郎藤沢武夫と共に、翌1973年に引退したが、この空冷水冷の一件が決定打であったとされています。

さて、そんな不運な運命をたどった1300のミニカーですが特徴良くとらえているモデルだと思います。
作り込も丁寧で良いですね。欠点はなぜかフェンダーミラーが存在しない事かな(^-^;
これも作って欲しかったかも・・。